歯の神経って何??
歯の神経って何??
こんにちは♪
西明石のたかしデンタルクリニックの歯科医師、山本です。
一般的には歯の神経と呼ばれていますが、正式名称は歯髄と言います。
歯の中の空洞に神経や血管、コラーゲンなどがあつまった組織です。
主に痛みを感じる組織なので、よく「歯髄がないほうが痛みを感じないのでいいんじゃないの?」というかたもいらっしゃいますが、そのほかにとても重要な役割がいくつもあります。
役割1:
噛んだ感覚の一部をつかさどる。噛んだ感覚はおもに歯根膜という歯根周囲の組織で感じますが、歯髄を取った歯では噛んだ感覚が鈍くなり強い力で噛んでも感じにくくなります。その結果歯が割れるリスクが高まります。
役割2:
歯に栄養を送る役割。歯は硬い組織ですが生きています。そのためには他の組織と同じように栄養が必要になりますが、栄養を補給しているのが歯髄です。一般的には神経を取ってしまうと歯に栄養が行かなくなり、歯の色が変色し、歯の強度も落ちてしまうと言われます。
役割3:
痛みを感じる。これは皆さんが一番感じることが多い感覚だと思います。痛みを感じることで虫歯や歯周病の進行が分かる為、重要な感覚になります。これがないと気づかないうちに大きな虫歯が進行してしまい、手遅れになることがあります。
このような重要な役割があるため歯髄は可能な限り保存したほうが良いです。
歯の痛みや感染が大きい場合は保存できない場合もありますが、痛みや感染の程度によっては歯髄を温存することもできます。
そのためには痛みや違和感がある場合は、我慢せず、早めに歯科医院を受診して頂くことをおすすめします。まずはお気軽にご相談ください。