フッ素の有効活用で虫歯を減らす
フッ素の有効活用で虫歯を減らす
こんにちは。
西明石にある「たかしデンタルクリニック」歯科医師の山本です。
本日は『フッ素の有効活用で虫歯を減らす』についてお話したいと思います。
虫歯の原因は細菌が砂糖をとることで酸を出し、その酸により歯が溶けること(脱灰)で虫歯が起こります。
目に見えないくらいの初期の虫歯であれば唾液のミネラルによって、再石灰化がおこり歯が修復されます。
再石灰化のスピードと脱灰のスピードのバランスが崩れると歯に完全に穴が開き虫歯になってしまいます。
虫歯のなりやすさは大きく分けて
虫歯菌の量・質
歯の強さ
唾液の量・質
これらが重要になってきます。
この中で改善できるものは
虫歯菌の量・質
歯の強さ
歯の強さをアップさせるフッ素について
なぜフッ素で強くなる?
→これはフッ素が歯に沈着することで歯の構造が変化し酸に対して強くなります。
加えて医療用高濃度フッ素では細菌の増殖抑制効果も見られます。
今まで日本ではフッ素濃度1000ppmまでしかなく、フッ素による虫歯の予防効果が少し弱い状態でした。
*ちなみにヨーロッパでは1500ppm以上のフッ素濃度の歯磨剤が使用されています。
しかし家庭用の歯磨剤で今までより高濃度の1450ppmが発売!
積極的な使用をオススメします。
年齢によっても変わりますが、中学生以上の基本的な磨き方としては歯ブラシの上に歯磨剤を1センチほどつけ歯磨きを行います。
歯磨き後は軽く少量の水で2回までうがいしてください。
*ここでしっかりうがいをしてしまうと、フッ素が洗い流されてしまうので注意が必要です。
虫歯になってしまった歯は健康な歯に比べて、必ず弱くなります。
一番良いのは自分自身の歯をしっかり守る事です。
まずは正しい歯磨きと状況に応じた清掃器具・歯磨剤を用いるところから始めていきましょう!