当院の訪問歯科診療について
「食べる事ができるから問題ない」「歯が痛くないから大丈夫」 といった、ご本人やご家族の誤った思い込みにより要介護者の口腔環境がむし歯や歯周病などの口腔疾患に罹患し、悪化していることに気が付かず、歯や入れ歯を放置してしまっているケースが多々見られます。
『在宅歯科医療 現状と課題』には要介護者の9割が歯科治療や専門的口腔ケアが必要であるのに対し、実際に治療を受けたのは約27%であるとのデータが掲載されており、訪問歯科の必要性を自覚してる方が少ないのが現状です。訪問歯科診療では、通院が困難な方を対象に直接施設やご自宅にお伺いし専門的なケアやリハビリを利用者様の状態に合わせて無理のないよう進めることが出来ます。
また、医院の訪問車両があり、必要に応じて専用機材を持参するため診療所で行う治療と遜色ない治療を受けることも可能です。
口腔疾患を放置すると様々な影響が…!
施設での楽しみの第1位は「食事すること」
厚生労働省の研究によると、施設の利用者様が毎日楽しみにしていることの第一位は「食事をすること」というアンケート結果がで ています。毎日おいしく食べることが生きがいとなり健康にもつながるので、訪問歯科診療を通してお口の機能の重要性を是非とも ご理解いただければと思います。
皆様に快適な生活を送っていただくために
歯科衛生士が行うケアはオーラルプロフェッショナルケアと呼ばれています。訪問歯科は口腔内の清掃だけでなく口腔機能(話す、食べる、笑うなど)の回復、維持を行うオーラルリハビリテーションを行います。口腔機能(笑う・話す・食べる・表情をつくる・呼吸する)を維持・増進させる事は、歯科疾患の予防だけではなく、認知症の予防にもつながると言われています。舌体操、顔面体操、唾液腺のマッサージなど口の周りの筋肉を集中的にトレーニングすることで摂食・嚥下障害を防ぎ、機能を活性化させます。
治療の流れ
訪問歯科の費用について
全ての診療は保険適用範囲内で行われ、診療にかかる費用は以下の項目を合算した金額となります。
よくある質問
- Q.どのくらいの頻度で訪問歯科が必要? A.日常的にはケアをすることが難しい歯面清掃と口腔内機能の維持や回復を図るためのリハビリテーションが必要となるため、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアは、週1回~月2回が おすすめです。
- Q.口腔ケアにはどんな役割があるの? A.口腔内が雑菌で汚れると、口から異物が侵入したときに働く防御機能が弱まってしまうため、ブラッシングでプラークを清掃することによりむし歯や歯周病を予防します。また、誤嚥性肺炎や呼吸器官感染を防ぐ役目もあります。
対応エリア
神戸市西区、明石市内 R5.12 現在
- 訪問歯科診療は、「通院が難しい方」が対象です。在宅で療養中の高齢者や、疾病や怪我により通院が困難な方、終末期や退院後の療養中で通院が難しい方などを対象としています。